2節 マリノスvsアビスパ 尖ってる部分がなくなり丸くなったマリノス

開幕節はヴェルディ相手に大苦戦しながらもゴリ押しでのPK奪取から逆転したマリノス。
殴り合い上等の札幌相手に順当に戦いながら0-0のスコアレスドローになった福岡。

ACLを含めて心配なマリノスと今年も堅実なアビスパの一戦をざっくりとまとめます！

福岡は前線が気になるが重見が厚みをもたらす

マリノスのスタメン
加藤がリーグデビューで左SBでスタメン、山根とナムテヒのインサイドハーフ

福岡のスタメン
重見を変わらず抜擢しながら、CFにウェリントン

堅実な福岡でやっているサッカー自体は去年からのベースアップなので、相変わらず記事にしにくい福岡。
守備は去年途中加入の田代がよりフィットして、安定感が増してきた。

その一方、ルキアンが抜けてウェリントンが入っているFWが少し気になる。
タイプ的にはManU時代のウェルベックみたいにサイドで活用して重戦車のごとくゴリゴリ突っ込ませたいところなのだが、1トップとしてはどうしても収める役割をしなくてはいけず、それがうまくできていなかった・・・

ただ、守備が安定して後方が磐石な恩恵を受けて、ボランチの重見が積極的に前線に飛び出して厚みをもたらしているので、一定の攻撃力は確保できていて、この試合も重見の飛び出しからのクロスで紺野が決め切って1-0の完勝を果たしている。

良くない時の森保JAPANみたいなマリノス

開幕節でも同じような状況だったが、ビルドアップ時のボールの流れが外回りになってしまっている。

昨シーズンは、左SBの永戸がフォワードを追い越すまでの長い走り込みをしたり、右SBの松原がボランチどころかトップ下まで上がって崩しに絡み、リスクを取った立ち回りで攻撃に厚みを加えて、守備のリスク以上のリワードを受けていた。

だが、今シーズンはそういった工夫も特になく、基本的に崩しは前線のブラジル人トリオのクオリティーに頼った戦いをしている。

オーソドックスに戦い攻撃時の崩しは、サイドアタッカーの久保・三笘に頼っている日本代表が、サイドでの攻防で後手になってしまうと手詰まりになってしまうのと同様の問題点を今シーズンのマリノスが抱えている。

結構厳しそうな印象のキューウェル監督

選手自体のタレント力が高いので、例えば天野が入ったりするとスペースに入り込んで変化をつけてくれるので、サッカーの流動化して活性化されるのだが、いかんせんあまりにも属人的になりすぎている。（この辺も代表と同じ）

タレント自体はおりここまでやってきたサッカーのベースがあるので、ある程度のところにはいけると思うが、優勝争い・さらには優勝は厳しいんじゃないかというのが率直な感想です。

対して、福岡は相変わらず堅実。
去年上位の神戸も今年は過密日程で、それほどリーグ戦に集中できないので、ライバルが失速していく中で去年通りの堅実のサッカーを続けてより高い順位を目指すことも可能ではないかと思います

まとめと次戦

マリノスは試合内容が良くないので、結果までついてこないと旗色が悪くなります。
そんなマリノスの次戦の相手はガンバ、うまくいっていない状況の中ではラッキーに感じる対戦相手ではないでしょうか？

福岡は湘南。
順当にやれば勝てる相手ですが、上位進出のために勝ち切りたいところです。