2節 ヴィッセル0vs1レイソル 武藤不在で守備力低下、本多不在で攻撃力低下の神戸

スーパーカップは敗れるも（記事はこちら）開幕節の磐田戦は昨シーズンの良さを出しながら2-0で完勝できた神戸。
降格争いで苦戦した昨シーズンからのブラッシュアップを図り、見事に先制しながらも終了間際のPKで、京都に追いつかれた柏。

優勝した昨シーズンでも柏には苦戦した神戸。そんな両チームの1戦をざっくりと振り返ります！

前線のプレスが弱まりアンカー脇を狙われる神戸

神戸のスタメン
キーマンの武藤・本多は続けて欠場し佐々木と山川が代役で入った。

柏のスタメン
大卒ルーキーの関根が続けてスタメン、ボランチに白井が入った。

武藤の代わりに佐々木が入り、ロングボールが入ったときの攻撃のサポート面では、ある程度の代わりができていたが、武藤の欠場を1番感じる部分は守備時のプレス面にあった。

大迫がプレスにそれほどもう体力面から強くいけない部分を武藤がスイッチになりながら、プレスの開始点としての役割をしていたのだが、戦術的に高度な判断を佐々木にはできなかった。

結果、 プレスの不足分を井出口がトップ下的に振る舞うことによってプレスを強めていたのだが、それでもプレスはしっかりかかり切らず突破された結果、扇原の両脇を狙われて押し込まれるきつい時間が続くようになった。

武器の一つのショートカウンターの威力が無くなったので、ロングボールからの大迫展開で活路を見出したかった。

しかし、こっち側では攻撃のロングボールの起点となれる本多欠場したことが大きかった。
ロングボールから神戸のほうに展開できると、ある程度のチャンスができたら、どうしても間延びをする傾向になってしまうので、中盤が薄くなる。
そうすると、より一層扇原の脇が気になる。井手口は下がろうか上がろうか悩む・・・という状況になってしまいました。

柏にとっては自信を得れる組み立ての成果

結果、嬉しい初勝利をアウェーの地でゲットできた柏。

押し込んでいても得点が取れない中で終盤に取ったゴールは途中途中ラッキーな部分も多かったが、どうしても受動的になり過ぎてしまうことが多かった昨シーズンの苦戦を経て、能動的に崩せたこの試合は大きな自信になると思います。

ただ、得点後に神戸の猛攻をモロに受けたように、犬飼のラインコントロールが効かないくらいに攻められて、守備的になってしまうと非常に苦しくなってしまうのは去年通りなので、リードしたけど終盤に失点を繰り返した昨シーズンのようになってしまうと、残留争いに巻き込まれてしまう懸念が変わらずあります。

まとめ

いきなりつまづいた神戸だが今シーズンは他のクラブ苦戦しそうな雰囲気なので、勝ちよりも負けないことが優勝に向けて大事なシーズンになりそうです。

柏は変わらずポゼッションを続けてどこまで通じるかの線引きがこれからのポイントですね。