伊東純也の新潮報道が日本代表の「終わりの始まり」になる危惧

伊東純也選手への性加害疑惑の新潮報道についての怒りと憤りについての記事を出しました。（こちら）

この記事はあくまでも残念ながら敗退してしまったアジア杯単体のみへの影響を考えての、怒りとやるせなさの記事でした。

私が本当に危惧するのはこの報道の今後への影響度と、それが日本サッカー界を揺るがしていってしまうのではという危惧があります。

（この記事は伊東選手の無実を強調しようとかそういった記事では無いです。）

最悪だった協会の対応、疑惑＝離脱の前例ができた

報道を受けてからの離脱までの経緯は

現場上層部で離脱を決断し発表→
選手の声から前言撤回で残留の方向へ→
結局協会上層部が出てきて離脱が正式決定

この一連の流れから真偽はともかく疑惑の段階でスポンサーへの影響を第一優先で離脱になる
ということが明確になってしまいました。

ということで、これからの大きな大会で召集されるために死ぬほど頑張って選出された選手でも、真偽関係なく疑惑報道されたらチームを離脱になってしまいます。

さらにそのリスクは試合の重要度が高い試合で週刊誌は発表したいわけだから、試合の重要度が増すたびに大きくなっていきます。

代表選考の基準も変わってくる

この出来事がこのまま解決されず続けば、これからの代表選考において「スキャンダルがないか」が非常に大きなポイントになってきます。

今回のメンバーで話すと、その点において疑わしくなってくるのは伊藤洋樹と守田英正の2人

伊藤洋樹は当時交際中だった女性を妊娠・中絶させていたという報道は以前ありました。（記事はこちら）
守田は川崎フロンターレ所属時代に日本代表に選出され始めた時期に無免許運転の道交法違反で摘発されたことがありました。（記事はこちら）

性加害疑惑と内容は違いますが、過去を遡って週刊誌の餌になりそうな出来事を抱えている選手が現メンバーでもいる一例です。

本来ならサッカーのピッチ上でのパフォーマンスで選出されるべき日本代表が、それ以外の要素が大きな意味を持つ歪な選考になってしまう危険性を秘めています。

前述のように重要度が高い試合ほど週刊誌報道のリスクは増して、これからの代表戦士たちは目の前の試合に集中を高めながら、いつどこから疑惑報道がぶち込まれてくるか分からない恐怖と戦いながら、試合をしていくことになります。

国民一丸で戦うの大前提が崩れた出来事

今回のアジア杯は非常に盛り上がりを感じ、国として代表を盛り上げて一丸となって勝利を目指していることが、さまざまな国の試合を通して伝わってきました。

では、日本代表にそれを感じたかと言うと、ほぼ一度も感じることはできませんでした。

戦前の期待値からグループリーグは主力のコンディションを整えながら、本番はベスト8くらいから

ここまで好調さもありそれでもいける空気だったし、実際自分もそうだと思っていました。

しかし、イラクに負けてそれも崩れて、気を引き締め直しての決勝トーナメントが始まり、今こそ日本サポーター全体で一丸になって優勝を目指そうとした時の新潮報道でした。

2000大会からアジア杯の日本戦全試合を見てきて、2004年の中国超アウェーも2011年の中東の笛の困難も乗り終えてきた日本代表でしたが、戦う相手がいて応援することができました。

ただ、今回の新潮報道は

サッカーなんて毛の一本も興味ない、自社の儲けだけを優先したク●会社の愚行で、
全てをぶっ壊して、

日本代表の選手たちに「なんでそもそもこんなに身を削って頑張っているんだろう？」
と疑問を抱かせる出来事になってしまったように感じます。

上記の心配を解消するためにすべきこと

まずはこの伊東純也選手の報道の顛末をしっかりと見届けること。

そして、性加害が無罪であった場合に伊東選手からの賠償だけで終わらせないで、
こういった行動をしたらとんでもないことになると言うことを分からせないといけません。

今回の件で、最終的に新潮がメリットを感じる結果になってしまうと、上記の心配が全て本当になってしまいます。

そういった意味でも今回の新潮社の伊東選手への性加害疑惑報道について本当に憤っています。
アジア杯敗退に関する影響の記事は（こちら）