シーズン後半戦2戦目の19節の内容と感想をざっくりと解説していま〜〜す。
C大阪 0 vs 1 福岡
好調のセレッソは左SBに進藤をコンバートしボランチには22歳の喜田が続けてスタメン。
前節負けた福岡はルキアンをFWに戻した。
先制は20分にCKの流れから福岡が金森のクロスからのルキアンの打点の高いヘッドで先制。
金森に対し進藤の寄せが甘かったところに普段やっていないポジションへのやりにくさを感じましたが、3人で金森1人を見ていたので、上げさせちゃダメなシーンでした。
サイドに3人行けば当然中央は数的不利なので、その中で見事なルキアンのヘディングシュートでした。
追いつきたいセレッソ
最近は両サイドにカピシャーバとクルークスの前に推進力があるコンビを置いていましたが、自分のやること(やりたいこと)が分かりやすい分、一本調子になりがちなのが気になりました。
変化をつけられるのが香川だけでセアラや加藤が降りてきて、ペースを変えようとはしていましたが、ブロックを作って連動して守ることに関してはJ屈指の福岡の前では崩し切るまでは行けず、0-1の敗戦となってしまいました。
ハイライトで見ると
CKからしっかり福岡先制→セレッソ攻めまくるも崩せない→時折福岡のカウンター→そのまま試合終了
と00年代のセリエAのクラブのような気持ちいいくらい割り切れている福岡のサッカーで、「そりゃぁ残留し続けるよなぁ」って思います。
もっと長谷部監督は評価されて然るべきで、契約年数残っていようと他のクラブが引っこ抜いたりとかあると面白いと思うのですが、Jだと皆無ですよね・・・
神戸 1 vs 1 札幌
イニエスタのラストゲームとなり久しぶりに先発復帰、佐々木と大迫がベンチになり右WGにはパトリッキが入った。
札幌はスパチョークが2トップの一角に入った。
まぁ見事にイニエスタが今のチームに合っていないことを証明した試合になってしまいました・・・
失点のシーンはスローインから汰木が中のスペースに入ってもらおうとしたところから、アンバランスな形でボールロストしてそのまま失点のシーンにつながっていきますが、汰木がサイドから持ち場を離れてわざわざ中でもらうことはこれまでほぼありませんでした。
佐々木などが中央にいてくれれば彼らがスペースに走り込んでくれるので、汰木はサイドの持ち場で待っていれば良いので、もしロストしてもバランスは保たれていましたが、イニエスタはスペースではなく足元でもらい静的な動きになるので、代わりに汰木が動きを出さなくてはいけませんでした・・・・
大迫のタメがないのも大きいですが、イニエスタは自由に動いて受けるところに良さがあるのですが、自由に動く分周りもアンバランスな配置になるのが痛いところですし、相手はアンバランスな状態での殴り合いに慣れている札幌なので、その部分でもやりづらさがあったかなと思います。
札幌はその中で2点目を取れなかったのが大きかったですね・・・
まぁその辺はもう決定力の話になってしまうのでどうしようもないですが、こういう時に「守り切る」という選択肢が無いのもどうなのかなと思ってしまう試合展開でした。
結果、神戸の同点弾はイニエスタが交代してロングボールでリズムを掴んでからCKからトゥーレルのヘッドで追いつきました。
イニエスタの存在は影響度の大きさからもベンチに置いているだけでは不満分子化する可能性があったので、ここでの移籍は選手・チームにとっても最適解だと思います。
サッカーのことを知りたければイニエスタのプレーを見れば全て分かると今でも思います。
それでも、合わないサッカーは確実にあるし、世界のサッカー潮流からもイニエスタのような速さの中でタメを作るタイプの選手は段々と活躍しづらくなっている傾向があるように感じました。
鹿島 0 vs 0 京都
鹿島は荒木が久しぶりに2トップで鈴木とコンビを組み先発復帰、松村も右MFに入った。
京都はパトリックではなく一美が1トップに入った。
荒木が入った分、空中戦の威力は減り地上戦に切り替えた鹿島。
後ろのメンバー的にも丁寧に崩す感じではないので、そこでのチグハグさは少し感じられた。
ロングボールでサイドMFのところで起点ができて、そこからボランチなどがスペースに流れ込めた時にチャンスになったが、それだったらクロスに前線で反応できるタイプの方が輝くので、荒木の使い所がちょっと不透明になってしまうように感じました。
(鈴木のバックアッパーが現実的ですが、鈴木は絶対的支柱なので出番がなくなってしまう・・・)
引くて数多の逸材では荒木はあるので、トレードでSBの選手とか取れれば良いんですがね。
京都はパトリック・豊川・木下の補完性の高い3人がクロスに飛び込める状況になると、可能性が低そうなアーリークロスでも大体チャンスにできるのが素晴らしいですね。
ここから暑くなってきて京都ホームでよく走るチームと対戦するのは相手チームにとって本当に嫌だと思うので、走りまくって相手のスタミナを削り切っていって欲しいです。
(欲を言えば一人クロッサーがほしいですが。)
鳥栖 1 vs 2 浦和
最近好調なチーム同士の対戦。
鳥栖はいつも通りのスタメン、浦和も酒井も復帰し変わらずのメンバー(高橋が復帰)。
7分に鳥栖が長沼の先制。
長沼のヘディングも素晴らしかったのですが、手塚のモドリッチばりのアウトサイドのキックがすごかったです。
是非ここだけでも見てほしい→動画はこちら
10分にカンテのゴールですぐに同点に。
ホセ・カンテはここ最近でスタメンの機会も増えてみるみるとコンディションが上がってきました。
前線でポストで収めることもできるし、サイドに流れてスペースも作れるので、走り込んでいける安居や伊藤が輝けるという相乗効果も増えてきて、攻撃の精度がとても良くなってきています。
元々守備は安定していたが攻撃に課題があった浦和ですが、ここにきてブロックを作っている相手でも崩せる攻撃ユニットを備えてきたことにより、上位に食い込んでいけそうな気配が漂っています。
あとは高橋にゴールが是非とも欲しいところです!
岩尾のゴールは素晴らしすぎて言うことは特に無いです。
鳥栖は、
変わらず良いのですが、少し手塚・河原のボランチコンビのプレスバックが遅いのが気になりました。
一方で浦和の収めと走り込みの良さが際立った試合でもあったので、しょうがないかなとも思います。
スーパーゴールもあったので、今節は岩尾に持ってかれちゃったなぁ〜という印象でしょうか・・・
まとめ
その1で4試合を振り返りました。
神戸ががっつりと取りこぼしてしまった印象です。勝ちたかったそして、イニエスタのラストマッチだから先発という印象がどうしても強いので、その結果勝ち点2を失ったということが今後にどう響くのかを探っていく必要があると思います。
鹿島・セレッソの第2集団も勝てない中で浦和が4位に上がり上位に迫っているのが楽しみです。
今の浦和は上位を食えるくらいに強いですし、CBコンビは大迫にも負けない強さがある上に攻撃面を含め、上位3チームよりも伸び代があるので、台風の目になりそうな予感がプンプンです!
(ただ、もったいない負け方をよくするクラブなので油断大敵です。(^◇^;))
この後に残りの試合もアップしますので、よければどうぞ〜〜〜
最後まで読んでくださりありがとうございました!!