日本相手に0-6と大敗したエルサルバドル。失点の仕方も含めて韓国にとっても格下だったのでクリンスマン体制初勝利は規定路線と思われましたが終わってみれば1-1と非常に後味の悪い結果になってしまいました。
実際フルマッチでしっかり見れていないですけど試合を見た感想を書いていきたいと思います。(ハイライトはこちら)
クリンスマン監督について
年代的には日本代表で言うとラモス瑠偉や柱谷哲二らが活躍した頃のレジェンドです。監督としては2006年のドイツ代表、11年-16年のアメリカ代表の監督を経験した後は、ほぼ監督経験はなく久しぶりに前線に戻ってきました。
戦術としての印象はとてもオーソドックスというか戦術はほぼなくタレントを気持ちよくプレイさせることをメインに置いた大分選手任せの戦術であるといえます。
主任から4試合で2分2敗総得点4点と非常に厳しい戦績となっています。実際にどういったところがうまくいっていないかを今回の試合をベースに記述していきたいと思います。
ソンフンミンとキムミンジェがいないときつい
キムミンジェは兵役の関係で未招集、ソンフンミンは怪我の影響で後半途中からの出場と主力2人を欠いた韓国でした。
結果崩しの部分はイガンインに頼る結果となってしまいました。ただイガンインは1人で崩して突破するタイプではなく、右サイドを起点に中に入り込んでいてゲームメイクをしながら前線に顔を出すタイプなので、味方も敵も右に集まりました。
逆サイドを広く使って敵を分散させれば良いのですがそれもなく、イガンインにマークが常についている結果となりそこから何かを生み出すのはエルサルバドル相手でも厳しい状況となってしまいました。
ちょうど日本代表が伊東純也がマークを引っ張ることによって三笘薫のスペースが空いて活躍した相乗効果はありませんでした。
ただそれ以上に気になったのがイガンインが前を向いた時に、走り込む選手のバランスやクロスに対してエリア内に入ってくる選手の数がとても少ないことが全体のバランスとりがうまくいっていないことを物語っていました
画像はこちら(エリア内のチャンスで韓国の人数が少ない)↓
中盤で前に向いた時にボールサイドに人が寄りすぎている上に人数が少ない↓
基本的に下がってブロックを作る相手に対して韓国の選手の攻め上がりが少なすぎます。
どちらの場面も相手は9人がエリア付近に帰陣しているのに韓国の選手は3-4人しかいません。さらに逆サイドに選手がいないので、相手は絞って守れるので狭いスペースがより狭くなっていますので、こじ開けるのが容易ではありません。
ファンウィジョの見事な切り返しから得点をしましたが追加点は奪えず、終盤の遠目のFKからあっさりヘッドで合わされて同点で終わった韓国。
他の3試合はまだ言い訳できますが、エルサルバドル相手の引き分けはとても落胆しますし、何よりも試合内容が悪いです。
個人に依存するクリンスマンサッカーではエルサルバドルの守備すら崩しきれないことが判明した試合。実は日本以上にSBの人材が枯渇しているので攻撃に厚みを作れない韓国の課題が出てしまっている現状です。
まとめ
この試合で分かった問題点は
●個人に依存するがイガンイン1人では崩しきれない
●ポゼッションの練度は全然まだまだ
●前線でのコンビネーションは皆無で即興
ソンフンミンが復帰すれば両翼の崩しでまだまだ脅威ですが、三笘を欠いても久保・堂安・相馬がいる日本との選手層の差を実感する試合となりました。
韓国は9月にアウェイでウェールズと対戦します。ベイルが引退し韓国以上に苦戦しているウェールズ相手にしっかりと結果を残さないと来年の頭からアジア杯なので、クリンスマン体制が危うくなると思います。
以上韓国の現状をエルサルバドル戦からまとめました〜〜
最後まで読んでくださりありがとうございました!!