五輪初戦 vsパラグライ 南米の駆け引きにも勝った完勝劇

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いよいよ始まったパリオリンピックの初戦!
その相手は南米地区予選でアルゼンチン・ブラジルを抑えて首位通過してきたパラグアイ。

決して綺麗なサッカーではないが泥臭くぶつかり合いをしながら技術もある難敵を相手にした、大事な大事な初戦をざっくりと振り返ります!

目次

勇気を持って繋いだ結果の先制点

日本は2CBの高井・木村を主軸に後方から繋いでいくアジア予選からの戦い方を続けてきた。

パラグライが1枚の前線からのプレスで来たので、プレッシャーも少なくサイドに開いたWGの仕掛けに三戸と山本が積極的に押し上げる攻撃で攻勢にでた。

それを嫌がったパラグアイが三笘の同僚でパラグアイのエースのエンシソを前線に残らせ、プレスの枚数を2枚にしたことにより10分過ぎから少しづつパラグアイが押し戻してきた。

この相手の2枚のプレスに対してボランチの藤田が下がったり、SBを後方待機するなど枚数を増やすなどいくつか対応策がある中で、日本は両CBにGKの小久保を加えた3枚でビルドアップするリスクを賭けた選択をした。

局面ではしっかりと強さを示すパラグアイに対し守備陣が踏ん張る中で待望の先制点!
後方からサイドに展開し相手SBの裏を侵略し、三戸がとらえた形はチームとしての狙いが詰まったファインゴールでした!

相手の4-2-4に少し嫌な感じだが退場に

先制されたパラグアイは、ここから少し攻勢に出ようとするも後ろからの繋ぎは、日本のプレスに捕まりうまくいかない。
その結果南米得意の4バックに4枚をぶつけそこから得意の局面での強さを活かそうとしてくる。

日本は藤田がサポートに回りながらカウンターで応戦して一進一退の攻防になったのだが、先制してから6分でこの流れは終わってしまう。

局面での強さを出そうとした流れの中で、パラグアイのビエラが平河をアフター気味に削り一発退場。

日本は先制した上でリードする大きなアドバンテージを得て試合を進められました。

しかしここから少し嫌な流れになる

ここからさらに主導権を日本が握るかと思われたが、退場後から追加点の63分までは攻めあぐねてこれまでよりも悪い流れが続きました。

パラグアイは、うまくいっていない中で人数も減って、選択肢がなくなった結果逆にやるべきことがはっきりして、より狡猾に試合をコントロールしながらチャンスに一発をかける戦い方をしてきました。

結果、試合のコントロールが元々苦手な日本は、リスクをかけてこのまま攻めるのか、時間を潰しながら1-0で逃げ切るのかが曖昧になり特に後半の開始部分は相手にペースを握られて持たされる時間が長く続きました。

大人だった藤田と小久保の働き

この苦しい時間の小久保の安定感がチームに落ち着きを与えました。
前半の終了間際、リズムが取れない時間帯でボールを蹴らずに相手が来るまで時間を使う。
ハイボールを確実にキャッチしてDFが休める時間を作るなど、前にかかり気味だったチームが落ち着く時間を随所に作った小久保のおかげでいくつかのピンチを凌いだ日本。


そして、試合展開のリズムを作った藤田。
昔からリズムが一本調子になりやすい日本の課題を解決できる選手だということを改めて証明しました。

テンポを上げるパスはもちろん、一度藤田のところで落ち着いてスローにできるのが大きい。
藤田のオーガナイズで活力を戻した日本が63分に追加点。

ここからパラグアイに反撃する活力はもうなく、一方的な試合になっていきました。

まとめ

まぁ最高の試合でした。
まさかここまでの試合をしてくれるとは思っていなかったし、試合内容も強者の戦いでしっかりと狙いを持った得点だったのが素晴らしかったです。

いくつかの親善試合で後方からのビルドアップで引っかかり敗戦することが多かった中で、この本番でも勇気を持って繋ぎこの結果に結びついたのが本当に大きい試合でした!

次戦は中2日でマリ戦です。
最後まで読んでくださりありがとうございました!

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