海外で活躍しやすい日本人のタイプはあるのか?

senjutu

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キングカズのジェノア移籍からたくさんの日本人選手が海を渡り海外クラブでプレイしてきましたが、その中でこういうタイプはヨーロッパのクラブで活躍しやすいという傾向とその理由の説明をして、ここ2年くらいでその流れに大きな変化があることを記事にしてみたいと思います。

第一部:中田〜の2000年代 第二部:香川を中心に2010年代 第三部 :現在と未来の構成です。

目次

大部分はスポンサー狙いと言われ、実際そうだった2000年代

中田英寿のローマ、中村俊輔のセルティック、稲本潤一のフルハムなど成功例も確かに存在するこの年代ですが、移籍した選手全体の成績を考えると成功したのは上記の一握りで、名波も小笠原も柳沢も大黒などなど多くの選手がインパクトを残せずJリーグに復帰しました。彼らが成功できた共通点は【味方と味方を繋げる潤滑油・リンクマン】として輝いたことだと思います。それぞれがフィジカル・左足・推進力など強みを持ちながらフォアザチームでカバーリングやプレスバックを行えたことが海外のクラブでスタメンを勝ち取り結果を残した秘訣でした。

明確な武器+チームのズレや綻びを調整できる選手が海外で結果を残したんだ!

その役割を完遂し日本人の海外での評価を最も高めた選手が「長谷部誠」だと思います。こちらの記事であるように「論理的には、マコトはスモルチッチよりも5%劣っているかもしれない。しかし、それ以外の(10人の)選手たちが、普段より1%良いプレーができるのであれば、最終的には5%の上乗せになる」と、長谷部が味方の好プレーを引き出している。「空気を読める」それが日本人選手の一番の特徴だと思います。

鬼に金棒の金棒だけでなく「鬼」にも「金棒」にもなった香川真司

内田篤人さんがこちらの記事で自分は鬼に金棒の鬼じゃなくて金棒だったと言っていますが、潤滑油の立場はあくまで機械の動きを滑らかにするだけなので、機械自体(チーム)が悪いと潤滑油を差してもしょうがないので立場を失うという最大のデメリットがありました。本田圭佑選手もああ見えてプレースタイルはチームプレイを最優先するスタイルなので、チームが崩壊していたミランではインパクトを残せませんでしたね。また中村俊輔もレッジーナ時代は守備に奔走させられ左足を活かせませんでした。そんな中で時代を変えたのが香川真司のドルトムント時代でした。

潤滑油だけでなく独力で試合を勝たせられた香川真司

ボールを配給した後再度エリアに侵入しゴールも奪うという、配球しながら得点もするというドルトムントで最高のプレイをした香川真司はその後Man Uに移籍して、成績を残せずキャリアが失速し今シーズンセレッソに復帰しましたが、成績を残せなかった理由は上記の「潤滑油役はチームの出来に大きく左右される」に当てはまります。移籍一年目のファーガソン監督下では20試合・6得点とスタメンではないがしっかりと出場すれば結果を出しましたが、監督が変わりユナイテッド自体がおかしくなった次シーズンでは成績は散々でほぼ何もできずに終わってしまいました。

今の世代は「鬼」になりつつあると感じる理由

自分一人で試合を決めてしまう選手が段々と増えてきています。期待しかない!

代表で常連の三笘・久保・堂安・板倉・冨安やオーストリアの中村敬斗など個人の力で局面を打開できる日本人が増えてきました。そういう選手は所属クラブの影響を受けないので自然と個人昇格したりステップアップをしていくんですね。各選手の所属クラブもどんどん上がり、上位のクラブは当然チーム状態が良いので潤滑油としての役割の効果も増すという好循環が起こっています。
現状、所属クラブはリーグの3-4位を目指す準トップレベルでバルセロナやバイエルンのような超ブッククラブに達している選手はいません。このレベルに達成できる選手が出てくるのかがこの2020年代の日本サッカーのチェックポイントになると思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました〜〜、また別の記事でお会いしましょう!

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