薄氷の引分け_マジで不安になったシリア戦

初戦は3-0で勝利し、完勝の印象を与えるスコアだったが↓
●前からプレスがハマればとてもアグレッシブ
●ゲームコントロールが課題
●ギアを上げるのはOKだが、下げるにができていない

と、課題もしっかりあった試合でした。

そして、シリアとの第2戦。
去年の親善試合では引分けと格下の印象ながら、実はとても危険な相手との一戦をざっくりと振り返ります！

さっくりと失点してしまった序盤

日本は、
前からプレスしてガンガンいきたい

シリアは、
ブロックを構えてカウンター１発を狙いたい

と、相性としては日本としてはあまり良くない。
でもちゃんと守備の枚数を残して揺さぶれば大丈夫だろうという感じでいて、攻撃も序盤から悪くなかった。

っが、10分に人数は揃っているのに裏抜けを許し、GKが誘い出されてしまってポスっと失点。
出し手へのプレスが緩かったミス
GKの飛び出しのミス
と、ミスが重なり失点・・・

カウンター狙いの相手に序盤に失点と、最悪の立ち上がりになってしまった日本。

なんとか追いつくもまた離される

守備ブロックを固めてくるシリア。
慣れているだけあってマークの受け渡しや球際なども強い。
ですが、中東の国らしくクロス時にボールウォッチャーなりやすい癖はあり、スクランブルの流れから24分に追いつき一安心。

そこから、ペースを握って日本ペースになるかと思ったが。。。
FKから33分に失点。

とことんうまくいかない流れ。
シリアは前半3本のシュートで2本の枠内シュートで2得点、枠外の1本は2点目に繋がるポスト直撃FK。

と、とても効率的な前半で1-2のビハインドで後半に入っていった。

最終的にスクランブルで追いつきなんとか引分け

うまくいかなかった原因は後でまとめるとして、本当に手詰まり感が満々の後半。

サイドを糸口に攻め込むもサイドの人選も個人技でガツガツというタイプでもなく、でも中央で収められるわけでもない・・・

ちょくちょく、カウンターを被弾して間延びする全体。
と、非常に悪い流れの中で、40分に再度スクランブルで追いつく。。。

次戦に向けて不安を助長するのが、
この時間に追いついて日本のリズムでガンガン行って「さぁ逆転だ！」となるかと思ったが、こっからカウンターを浴びまくって劣勢のままなんとか引き分けに逃げ込んだことなんですよね・・・

これブロックを敷いてくれたから追いついたけど、シリアが3点目狙いに来てたら危なかった印象の試合でした。

うまくいかなかった原因

❶中央で収まらなかった
まずとても大きかったのがCFの道脇に全く収まらなかったこと。
試合を通して中央で一本も収まらなかった印象。
後半は、サイドで身長差を活かして起点になることを狙ったがここでも収まらなかった。

早い時間に失点してスペースが閉じられたのもあるが、CF1枚でシャドー2枚が支える構造のチームで、そもそも中央で収まらないとその利点が全然活かせないのが痛かった。
結果、CBからのボールはロングで裏抜け中心になり、不発を連発した。


❷サイドの突破力不足
中央がダメなので、ボール周りは外回りになってサイドに活路を見出すしかなくなったが、シャドーの斎藤や斎藤がでたりWGの2枚が仕掛けるもいずれも1人でどうこうするドリブラーではないので、アイソレイトを作って1vs1にすることもなく、連携で崩すのが中心となった。

でも、不発なのと取られると空いたスペースを使われるので、ここで思い切りいけず、行っても取られてカウンター被弾の展開が多かった。


❸ボランチの球際での劣勢
ボランチ2枚は機動力と展開力が魅力の2枚。
ただ、この試合では球際での弱さが目立ったしまった。
前述のように、裏抜けで早く攻めたい日本は、前が早めに動く分後方と距離が出て間延びしやすい。

その中でCBはしっかりと跳ね返せていたが、そのセカンドを争う中央できつかった。
FKを何度もこのエリアで与えて1失点したように、ここが劣勢だと前線も前から戻ってこなくてはいけず、そうするともう狙いの早いサッカーもできないと、やりたいサッカーができなくなってしまう原因になってしまいました。。。

引き分けで決勝Tにいける次戦は韓国戦

引き分けなら2位でグループ突破。
負けなら他会場次第。。。

さらに、決勝Tの相手は全勝中のウズベクorイランと
どっちと当たっても地獄な相手なので、正直1位も2位も変わらないのではという印象もあるが、
今日の結果で最悪グループリーグ敗退がちらつく試合内容となってしまいました。

不安です。

アグレッシブで競り合い上等の試合をしておいて、CB以外は競り合いに強くない人選なのがとても不安です。