U23アジア杯 決勝 vsウズベキスタン 3段階レベルが↑した試合

イラクとの準決勝を制してオリンピックの切符を手にした日本代表。

決勝の相手はこの世代最強のウズベキスタン。
今大会も前評判通りの力を見せつけ、ここまで無失点・全試合2点差以上の勝利。と安定した強さを持っている。

この世代の選手たちもアジア大会で完敗を喫した経験もある、雪辱も兼ねた決勝戦となった。

本戦での結果も占う強国との試合をざっくりと振り返ります。

相手の圧力に見てる側が面を喰らう

日本のスタメン
最終ラインは基本メンバーで変えず、4-3-3の並びに戻し、藤田・松木・山本の中央に右に藤尾、左に佐藤の並びになった。


前半は全体的にはウズベキスタン寄りの流れになった。
勢いも戦術的練度でも今までの試合から2.3段階強く激しくなった試合（ウズベクはそれでも主力3人欠場）で、やることがシンプルで畳み込んでくる相手の戦術との兼ね合いもあり、少し後手を踏んだ印象の日本。

ポゼッションの日本、プレスのウズベキスタンの分かりやすい構図
日本もしっかりと張り合えてはいたのだが、ポゼッション志向の闘い方は3月のマリ戦で繋ぎのミスから失点、その前のアメリカ遠征でも失点したことが、続いていたのでそこの部分での戸惑いいうか大胆になりきれない部分での迷いが、崩しのパスでのブレにつながっていたのかなと感じました。

ただ、わかりやすく攻めるウズベキスタンの攻撃を耐えて、相手のプレスを掻い潜ってチャンスになりかけるところまでいけた前半を0-0で乗り越えて、後半に試合は入っていきました。

唯一のカウンターが炸裂、そしてPKストップ

後半も基本の構図は変わらず、
ただ、ある程度繋げていた前半と比べて日本はよりセーフティーに捨てるボールも選択しながら盛り返していった。

意図的にというかは、強制的に雑なボールを蹴らされたのだが、結果的にこれが偶発的にチャンスになりかけたりして相手の勢いを削げたのが良かった。

また、平川・山田と今大会のサイドの主力が交代で入ってサイドで個人で圧力をかけられるようになって、試合は五分五分で進んでいく。

そして、終盤。
相手の縦パスをCB高井が高い位置で奪取して、この試合初めてのショートカウンターが発動。
時間帯を含めてここで一気に勝負を掛けれたのが良かったです。

その最大のチャンスを山田が決め切って日本が先制。
時間はすでに追加タイム、このまま大人しく終わるかと思いきや、少し不運な流れでのPK献上→今大会MOMが決定する小久保のセーブ
と、怒涛の終盤を乗り切って日本が優勝を決定しました！！

まとめ

五輪の切符をかけた試合の連続だったが、正直レベルとしては低かった試合を通していきなりハイレベルになったこの試合。

戦術的練度も加え非常に戦いにくい、勢いのあるチームでした。
その相手の猛攻を乗り切り（終わってみれば崩されるシーンはなかった。）見事に優勝した日本。

これで、日本は本大会でパラグアイ、マリ、イスラエルと同組に決定しました！

楽しみが増えますね！
選手採点もしますので、見てくださ〜〜い