最終予選 4戦 vs オーストラリア（H）事故を防ごうとして事故に遭う

最終予選開幕から3連勝ですでに2位とは勝ち点差5と順調すぎる歩みを進める日本代表。

第4戦の相手は3戦の前に監督交代を断行したオーストラリア。
中国相手に先制されながらもなんとか逆転し3-1の予選初勝利を挙げたが、内容的には大分怪しく正直今の日本の相手になるとは思えないレベルの相手。。。

しっかりと勝ち切って今の勢いをキープする上でも大事な1戦をざっくりと振り返ります！

3-4-2-1同士のミラーゲームでの潰し合い

日本もオーストラリアも3-4-2-1の並びとなり、マークがはっきりしている分お互い守りやすく、局面での1vs1がより大事になったこの試合。

違っていた部分は、ビルドアップ時
●日本は守田が最終ラインに降りて4枚でビルドアップ
●オージーはそのまま3枚でビルドアップ

ヨーロッパナイズドされ、しっかりと繋ぎプレイ内容もクリーンな相手。
中東の笛の心配もなし。

と、久しぶりに雑味のない試合相手で、逆に違和感を感じてしまいました。
逆に中東の雑味がエグいということでもあるが。。。

守田が降りてしっかり繋ぐので、基本日本が主導権を握り、オーストラリアがとにかく耐えるという構図がはっきりした試合でした。

真っ向勝負でもそこそこ行けた前半

同じ3-4-2-1の試合で、プレスもそこそこなので相手のブロック前までは簡単に行ける。
そして、相手は中央だけは崩さないスタンス。

ということで、必然的に突破口は両翼の突破になっていきました。

三笘・久保で無理だったら、田中がリスクを犯してポケット狙ったり、2シャドーが裏抜けしたりと工夫が必要でしたが、
単純な単騎特攻でもいけそうな雰囲気だったので、リスクを冒さずそのままの進軍で進めて0-0だった前半。

攻撃時もフォーメーションを崩さないやり方なので、相手のカウンターも怖くなく、まぁ事故さえなければどんなに悪くても0-0の引き分け。

現状、グループ内で首位と余裕があるし、このままでいいでしょうっていう感じで後半に入りました。

事故を防ごうとして事故に遭うのはアジア杯と一緒

点を取りに行くのなら
●南野、堂安out→鎌田、菅原inで
4-3-3にして相手の3バックの脇を狙いつつ、後ろに下がり気味だった守田をアンカーに固定して左右ワイドに振り分けた方がいいなぁ〜とか考えていたが、メンバー変更はなして後半へ

3-4-2-1の熟成を優先したのと、リスクを冒す必要はなしと判断したのかと思います。

ってことで、後半も耐えるオージーと両翼からの崩しを優先した日本の構図。
段々オージーも疲弊してきてギアを上げようとしたときに、谷口のオウンゴールで失点。

この安全運転てしっかりと横綱相撲しようとして、しっかり事故で失点するのはアジア杯と同じで嫌〜〜な雰囲気になりました。

もう行くしかなくなった日本も伊東・中村を投入してよりサイドからゴリ押しで同点を目指します。
リスクを賭けざるを得なくなった結果、ポジションチェンジが起こり、そこに中村の突破が加わり怒涛の勢いで追いつきますが、そこからはオージーも意地を見せて試合は1-1の引き分けとなりました。

得るものが大きかった試合

まず印象に残ったのが、
●引き分けしか目指していないオージーの姿勢
でした。今回は1-1の引き分けでしたが、ピンチは一度もなくひたすら耐えた試合でした。
ここまで両国に差がついたことの再認識とその姿勢が少し意外でした。

●ミラーゲームへの対応策の必要性
今まではフォーメーション上のミスマッチがあったので、そのスペースに流れることで自然とポジションの循環が起こっていたのですが、この試合ではその流動性はなく、終始セットされた状態での試合になってしまいました。
能動的にバランスを保ちながらポジションチェンジができるようにする必要があります。

●まぁでもサイド単騎突破だけで、OGレベルなら勝てそう
そうは言っても、結局は中村の単騎特攻で追いついてしまったように、サイドの1vs1だけでも得点の匂いがすることは収穫だと思います。


裏の試合でサウジがバーレーンと引き分けたので、変わらず勝ち点5のアドバンテージがある日本。
この余裕があるからこそ、テストもできている印象なので、このまま内容と結果を両立していってほしいです！