ACL R16 マリノスvsバンコクU 縦へ縦へでこじ開けた快勝

前日の川崎の敗退(記事はこちら)、甲府は厳しそうな状況の中、日本勢の最後の希望となったマリノス。

1st legは敵地で引き分けと悪くない結果を手にし、挑んだホームでの第二戦をざっくりと振り返ります。

やはりACL特有のぶつかり合いとなった試合

前日の川崎vs山東の試合の記事で書いたように
ACLは
前線の外国人の個人技で完結
後ろは長身選手で跳ね返す
が重要と書いたが、この試合もその範疇から漏れず、跳ね返し合いとそこからのサイドの突破のやり合いになった。

そういった試合に弱いJリーグ勢だが、
マリノスの前線3人のブラジル人は個人でやり切れる力を持っている。

特にサイドのマテウス・エイベルの2人はいつも以上に縦へ縦へ積極的に仕掛けて強引にでもセンタリングを入れる力強さで相手を押し込んだ。

時折相手のカウンターとサイドを大きく使った反撃を受けるも、試合は基本的にはマリノスのペースで進む。
しかし、相手のCBの助っ人陣も高さと強さがあり、サイドはやらせても中央では崩れない守りで粘られた。

より圧力を強められた交代策

後半の交代で失速した川崎と違い、
後半での横浜の交代策が結果、延長戦のPKまでの残り1分の段階でのPK奪取に結びつきました。

まず、左に入った宮市と永戸の2人。
永戸のボールを持ったら宮市の裏をひたすら狙う高精度のパス、そしてそこに反応する宮市で相手をより押し込めました。

さらに逆の右SBに入った大卒新人の村上、結果的に村上の侵入からハンドを誘ったように、縦へ縦への強引なまでの突破をやり切ったのが、やはりACLや代表戦のアジア相手を戦う上でのキーポイントだと再確認しました。

ACL仕様に変貌した天野純

上記の4人以上にACLを突破する上で、その戦いを熟知しているように感じたのが韓国のACL常連の2クラブを渡り歩いて復帰した天野純でした。

日本にいた頃の左足のプレーメーカーという印象を捨て、センタリングにも我先に飛び込んで身体を張るファイターに変わっていました。
時折下がって試合を作る時の精度に以前のテクニック感じつつ、それ以上に韓国でまず相手と競り合うことの重要性とACLではそれがないと話にならないことを体現しているかのような活躍ぶりでした。

得点という結果には惜しくも結び付かなかったですが、マリノスの特にACLでの試合におけるキーマンになるのではないかと思います。

まとめ

R16の大本番での開幕という難所を超えて週末はリーグ開幕戦です！
マリノスの初戦は昇格組のヴェルディです。

オールドファンには懐かしい対戦カードでありながら、できれば初戦で戦いたくなかった相手ですね。