五輪2戦 vsマリ 藤田を消されての消耗戦に競り勝つ

大事な大事な初戦のパラグアイ戦を5-0の内容も結果も最高の出だしを見せた日本代表。
2戦目の相手は初戦をイスラエルと引き分けたマリ代表。

雰囲気的にもいけそうな感じだが、3月の強化試合ではHomeで先制しながらそこから3失点して、1-3の逆転負けをした苦い相手。
相手も良い印象を持って戦ってくる難敵相手にしっかりと勝ち切れるか！？
そんな熱戦をざっくりと振り返ります！

1-3-2-4の相手ブロックの手こずった日本

先発はパラグアイ戦から3人を変更
三戸→荒木、平河→山田、木村→西尾

前節よりも荒木が2トップ的に振る舞いながら、サイドで斎藤の突破と山田のクロス精度を活かす狙いを感じる並びとなった。


パラグアイ戦では相手の前からのプレスが弱く→
藤田のサイド展開→
左の3人のトライアングルでの崩し

で、気持ちよくサッカーができたのだが・・・

マリは前線の1でCB2枚を牽制→
すぐ後ろの3枚で日本のSB2枚と藤田を監視
してきた

前日の公開練習でもプレスの練習をしていたのが伝わるように、
藤田を絶対に自由にしないことでパスの供給を根本から断たれたのが、まず大きかった。

そして、SBを監視する2枚は前目に残るので、パラグアイ戦で積極的に前と絡んだ（特に大畑）は攻め上がりにくくなり前線で細谷が孤立する状況になった。

CBの持ち上がりで解決しようとするも失敗

相手は1枚でCB2枚を見る→
1枚は藤田から離れない→
CBの片方は基本フリーで前も空いている

ということで、CBの持ち上がりで複数回ビルドアップの問題を解決しようと試みるも、ほぼほぼ失敗しいくつかはピンチを招いてしまいました。

CBが持ち場を離れてしまうので、リスクも特大な選択肢ですが、リワードも少なく段々と日本の組み立ては、試合の経過とともに手詰まりになっていきました。


じゃあ、マリも上手く攻めていたかというとそうでもなく、日本のプレスに手を焼いてカウンター被弾も多く。
お互い相手に持たせてカウンターの方がチャンスになる傾向。

でも相手がカウンターに出て陣形が崩れると瞬間的に藤田が空くことも多く、その際は日本もチャンスを得れるジリジリとした消耗戦に突入していきました。

勝ちをたぐい寄せる守護神と走り勝った試合

ハイライトでまとめるとおそらくマリのチャンスが多くなるであろうくらい、パッとできるチャンスの瞬間力がマリにはありした。

最終局面や崩しは個人に委ねているマリ
崩しも組織で挑んだ日本

その個人の能力(アスリート力)を小久保が上回ってくれたのが大きかった。

後半の1vs1のビッグセーブもそうだが、前半の流れを完全に無視したロングシュートへの反応が日本人離れしていました。

試合は終盤でも走り勝って4人がペナルティエリアに雪崩れ込んだ日本が先制し、
再度守護神がPKでの失点を防ぎ、見事にグループリーグ首位突破を決定しました！

次戦はU20W杯で苦杯を舐めたイスラエル

次戦の相手イスラエルはパラグアイに負けたが、まだ勝てば突破の可能性がある。
日本は消化試合。

ターンオーバーはするが、W杯のグループリーグ最終戦で数的不利の相手に1-2逆転負けを喫して敗退に追い込まれた因縁の相手。
（日本を抜いて決勝Tに進出したイスラエルは3位まで勝ち進んだ）

ので、勢いを得るためには勝ちたい相手です。