前回6節が終了した時点での降格候補をまとめました。(記事はこちら)
その時の候補は横浜FC・柏レイソル・ガンバ大阪でしたが、19節時点にはガンバが抜けて湘南が落ちてきました。
この記事では抜け出したガンバを含めた4チームの現状をまとめて、再度どのチームが降格に一番近いのかを考察していきたいと思います。
抜け出した感があるガンバ
最下位から勝ち点差8と余裕が出てきたガンバ。
宇佐美をインサイドハーフで使う「宇佐美システム(勝手に命名)」を諦めて宇佐美も走らせるようにすれば降格はしないと書きましたが、宇佐美が怪我で戦線を離れたことにより、強制的にシステム変更になり勝ち星もついてきたので、宇佐美復帰後もインサイドハーフで使うことはありませんでした。
結果、選手全員がよく走りながらスキルが高く連動できる好チームになってきました。ファンアラーノや倉田など走れる技術プレイヤーに加えて強度を保ち配球もできるネタラヴィと前線で張れるジェバリと中央を固められる選手がいるので、ここからコンビネーションをしっかり高めていければ中位まではいけるであろうタレント力を持っています。
肝心の宇佐美は復帰後は1トップのバックアッパーに主に入っていますが前述のジェバリに加えこのポジションには、鈴木武蔵もいると戦力が過剰し過ぎですね。この3人で年棒3億近くになるのではないかという、コストパフォーマンスの低さが気になります・・・
ただ、基盤はできたので、降格はもうしないはずなので残りの試合はしっかり練度を上げることに集中すべきなのと、変に宇佐美システムに戻さないことが大事です。
横浜FC 5バックで割り切って辛抱強くにシフトチェンジ
シーズン序盤は守備的すぎて降格した前回のJ1挑戦の失敗を反省したのか、攻撃的に振る舞いエースストライカーの小川がしっかり得点できたのにそれ以上に失点をして最下位に沈んでいた横浜FC。
11節を過ぎたあたりから守備ブロック5人でしっかりと引いて0-0の引き分けでもOKというくらいに割り切り始めてから、事態が好転化し結果もついてきて最下位も脱出しました。
シュートストップならばJトップレベルGKのブローダーセンがいるのでミドルで打たせてもある程度OK。
その分ゴール前のスペースを消してアタック&カバーを徹底し、攻撃はカウンターから少ない人数でシュートまでやり切るを徹底しています。
守備に偏向した分、攻撃の威力が大幅に下がるかと思われたが、山下、小川慶治朗、ヒアンと走力が特徴の選手が揃っていてカウンターの威力は十分で、効率的なカウンターを警戒させて相手の攻撃の圧力を減らすという「攻撃は最大の防御」の状況になっている。
選手の個性にもあった戦術が選択できた結果、エースストライカーの小川の海外流出もそれほど痛手にならなそうなのも(町野流出が大痛手になりそうな湘南と比較して)好ニュース
3チーム降格でしたらこの戦術は厳しいが1チームのみ降格の今シーズン限定で有効だと思う。
とにかく引き分けでもOKで勝ち点をコツコツ重ねる。引き分けの状態で焦るのは取りこぼしと感じるべきなのは相手チーム、というこの状態を逆手に取ってカウンターやセットプレイ一発で仕留めるを徹底していってほしいです。
柏レイソル 監督交代失敗で暗雲が漂う
5月17日にネルシーニョ監督を解任しヘッドコーチの井原さんが監督に就任しました。
ネルシーニョ時代の末期はポゼッションしたいのかカウンターなのか守備で割り切るのかが迷走の結果どうしたいのか分からない状態になってしまいました。
井原監督が就任しポゼッションをしたい、細谷・サビオのタレント力を活かしたいというポリシーを感じるアプローチをしましたが、、、、
序盤からの問題点「守備の不安定さ」がまっったく改善していません・・・
前政権の不安定さにポゼッションでのミスも加わったので、監督交代前より不安定になっていて事態は悪化しています・・・
ビルドアップが安定しないため、結果サビオが下がってくる→崩しが人数不足→さらにプレス強度も不足
とポゼッションができない上にポゼッション用のメンツにしているので、ポゼッションするためのボール奪取ができない状況になっています。
チャンスはエリア付近でサビオに偶然ボールがこぼれた時くらいしかなく、フィニッシュに特徴のある細谷にはボールがそもそも来ないので宝の持ち腐れになっています。
就任後6試合で2分4敗のブースト失敗で4-5負けの札幌戦、3-4負けのマリノス戦と点を取れても負けてしまう試合が続き、19節終了時点では少し現実的に割り切り始め出した状況です。
この流れのまんまネルシーニョ政権のように迷走し始めると降格もあり得る状況です。
ライバルの横浜FCと湘南がまだ前政権で我慢をしている中で、いち早く監督交代をしたのにブーストに失敗したのが非常にまずいです。。。
私は前回の記事(こちら)で書いたようにフロートと細谷を2トップで置いてMFの近い位置にサビオにし、もうロングボールでフロートになんとかこぼれ球にしてもらってそこからサビオの閃きに賭けるのが一番効果を感じるんですがね・・・
序盤で結果が出てた試合もフロートが出ていたのに、使われなくなって当たり前ですがフロートのコンディションは今は良くないという。。。う〜〜〜〜〜ん
湘南ベルマーレ 町野移籍が降格へのダメ押しになってしまうのか・・・
6節までは2勝2分2敗の成績で内容も良く、町野など昨シーズンの戦力をキープできた上に小野瀬など実力派を補強できた湘南は余裕の残留を成し遂げるのかと思っていたがそこから怒涛の連敗で4/1以降に4ポイントしか勝ち点を積み上げられず、最下位に沈んでしまっています・・・・
3バックを基本にWBを含めてスペースに流れ込んでいく走り勝つサッカーをしているのですが、湘南のみを扱った記事で書いたように(コチラ)
攻守が分断されているのが非常に大きな問題なのと、3バックの個人能力が不足しているのにWBを前目にしないと機能しない設計上、3トップで前目に来られるとどうしても1vs1の個人で対応しなくてはいけなくならず後手後手にまわってしまうことが多いです。
序盤の横浜FCと同じような課題ですね。
横浜FCと比較してもアンカーを置くスタイルなので、配置的にアンバランスでポゼッションをしてくれるので、前目で取れたらそのまま大チャンスになるので、とても美味しい狩場になっている上、ボール回しの出口がサイドにしかないので、中央さえ押さえていればピンチになりにくいと相手には脅威になっていない状況です。
結果相手チームからすると、損小利大の状況に湘南からなってくれるのでとても楽な状態で試合を進めていけています。
それを防ぐためにWBは前にいって前線の人数が多いことを活かそうとしているのですが、その結果がここ何節かの大差での負け続きにつながっているので、そろそろ根本部分のやり方に疑問出てきそうな時期です。
解任するとしても、
●絶対的な支柱の町野が海外移籍したので、後釜として誰を中心にするのか?
●小野瀬や杉岡などいろいろなポジションができる総合力が高い選手が多いが逆に強みがぼやけがち
とど真ん中の基盤部分すら不透明な状態になってしまっているので、再建の仕方が見えにくいというか見えないのが湘南の不安要素になっています。
とにかくこの連敗をどこでストップするのかが第一優先です。このまま山口監督でズルズルいくと臨界点を超えてしまうので、どっかで早めに決断することが求められます。
まとめ
降格候補の現状からの私の降格予想は
本命 | 対抗 | 穴 |
---|---|---|
柏レイソル | 湘南ベルマーレ | 横浜FC |
柏と湘南で迷いましたが、監督解任してもうまくいっていない柏の方がまずいかなと思い柏を本命としました。
横浜FCはこの2チームとの直接対決までに3以上の勝ち点差をキープすれば、相手は絶対に勝たないといけない状態から、よりカウンターが有効になる展開になるのでそれまでに勝ち点を積み上げていくのが重要になります。
19試合消化して勝ち点12.13.14で固まっているのは例年に比べても少ない勝ち点なので、より一層勝ち点1の重みが重いことを表しているので、「しぶとく勝ち点1」が1つのキーワードになるかと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました〜〜
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