シーズン後半戦2戦目の19節の内容と感想をざっくりと解説していま〜〜す。
その1はこちら
FC東 1 vs 0 柏
前節気持ちの良い勝ちを久しぶりにした東京は右SBに小泉が入った。
柏はサビオがMFの左に降りて武藤が2トップを細谷と組んだ。
34分にオリベイラが期待の若手俵積田のクロスからヘッドで先制。
柏の試合を書くたびに書いてしまうのですが、立田の動きが緩慢です。
最初のオリベイラへの縦パスへの寄せも甘いし、サイドに振られてからのオリベイラへのマークも甘いです。
クロスや諸々での対処における探り合いの駆け引きで後手後手に回ることが多く、柏の失点の大部分に絡んでしまっています。元々のサイドで使ってみるか、他の選手を試した方が良いと思うのですが、候補者がいません。
開幕からGKを始め守備が安定できていないのが柏のウィークポイントになっています。。。
攻撃はサビオの煌めきにかけるだけになってしまい、局面局面でサポートが遅いので、数的不利になってしまうことがとても多いです。
FC東京は、
嬉しい連勝です。U-20W杯で松木が抜けた時期に苦労しましたが、監督も代わりズルズルと最終ラインが下がりすぎてしまう悪癖もなくなってきました。とにかく今はみんなで走ってピンチの時はリトリートをはっきりとやっていこうという最低限の約束を完遂しながら上積みを作っていっている段階なので、次節からの浦和→鹿島→セレッソの上位陣との連戦が試金石になってきます。
新潟 2 vs 0 広島
伊藤が抜けた穴をどうするのかが注目の新潟と少しペースが落ちてきてしまっている広島の試合。
伊藤がいなくてもポゼッションを続けることを選択したように見える新潟は、三戸に加えて小見の2人の小柄なドリブラーがスペースに流れ込みながらより流動性の高いサッカーをするようになった、その分パス出しの役目は後方の選手がするようになり、ボールロストのリスクは高まるが、この試合の先制点のように破壊力の部分は依然と同じ高いレベルをキープできるのではないかと感じる。
一気に2得点を叩き込んだ新潟そのまま勝ち切ったこの試合。
最近は苦戦が続き、主力の流出もありこのままズルズルと残留圏へもと思い始めた段階でのこの快勝は相手が広島ということもありとても大きな1勝になると思う。
一方広島はこれで公式戦4連敗と元気なく順位も7位まで下がってしまった。
一時期は優勝争いをしていたチームだが、これで正直今シーズンの優勝はかなり厳しくなってしまいました。
戦術としては万能型でなんでもできる総合値の高い選手が揃っているチームなので、こういった苦境時立ち戻る戦術というのが結果わかりにくいのかなと感じます。
この上から下がってきて中位の現状で宙ぶらりんになることなく、ちゃんとモチベーションを再度キープできるかがポイントになるのと、もう一度やり始めていく時の戦術をどうしていくのかがこれからのチェックポイントになります。
横浜FC 0 vs 0 G大阪
小川が退団し代わりに前節同様ヒアンが入った横浜FCと
宇佐美はベンチに戻ったガンバの試合
横浜FCは
5バックで割り切って守りながら奪ったらヒアンの速さを活かして少ない人数で攻め切っていくスタイル。ここ数節で切り替えたスタイルだが、この戦い方だと小川よりもヒアンの方が適性があるので、エースストライカーの移籍がそれほど痛手にならなそうなのはとてもいい方向。
ガンバは
空いているスペースに選手がしっかり走り込みながらペースを作って上向いてきたチームなのだが、この試合はそもそものスペースが空いておらず、ブロックを崩すにはリスクを持って入っていかなくてはいけなかった。
ブロックを築くチームを崩すのは慣れておらず、全体としては手数少なく効率よく攻めていける横浜ペースの試合であったように感じる。
ただお互いに決め手を欠ける状況で0-0で大きくアンバランスにする必要のある試合展開でもなかったので、そのまま0-0で引き分けとなった。
下位との連戦が続くガンバはここで勝って残留を決めたかったが試合内容的に勝ち点1でOK
我慢の中で着実に勝ち点を積んでいくことを選択した横浜FCも勝ち点1は及第点と
両チームともこれでOKだったんじゃないかと想像する一戦でした〜〜
名古屋 2 vs 0 川崎
ダミアンが再度練習中にケガをしたとショッキングなニュースが入ってきた川崎。
米本が出場できず代役に内田がボランチに入った名古屋の一戦。
上福元のファンブルから失点してしまいましたが、本質的な川崎の改善点は序盤の新潟戦と変わっていない(その記事はこちら)
そもそもの配置も攻撃的だし守備時に家長は攻め残りするのでリスクを持って攻め切るのが特徴の川崎。
その反面守備時は同数でディフェンスの個人能力で守ることを求められる傾向があるのだが、
今の名古屋は
足速い永井・ドリブルが速くてキックもあるマテウス・なんでもできちゃうユンカーと個の能力ではトップの3人集なので、とても厳しく感じた。
ダミアンがいてくれれば前線にボールが収まるので、全体が押し上げられるしリスクを分散できるのだが、ボールが収まらないことが攻撃以上に守備へ影響を及ぼしていることを改めて感じます。
名古屋は和泉が左サイドから突破してワンツーから決め切って追加点を挙げてしっかりと勝ち切りました。
これで名古屋は神戸を抜いて2位に順位を上げてマリノスを追走しています。
横浜FM 4 vs 1 湘南
マリノスは喜田の代わりに藤田ジョエルが久しぶりに先発復帰、
湘南は永木を外して展開力のある茨田がアンカーに入った。
前節(記事はこちら)の記事で湘南の攻守分断が勝てない問題でその理由はWBの位置が低すぎると書いた。
この試合でベルマーレはWBが勇気を持って前にプレスにいくことを選択して立ち上がりは良い展開にできたが、ボール側のサイドでプレスをハメれているうちは良かったが、マリノスが初めて逆サイドの広がったエリアに展開できた前半5分にそのまま松原に決め切られて、湘南のプランは5分間で終わってしまった・・・
ここからはキーパーのビルドアップでのミスなどなど直接的な要因はそれぞれ異なるが、本質的な部分の問題は同じだった。
前に行くしかなくなり前は残るが後ろは個人では守れないのでズルズルラインが下がる→WBも吊られて下がって5バックになってアンカー脇が空く→セカンドボールも取れないので波状攻撃を受ける
と結果は4-1でのマリノスの勝ちとなったが8-1くらいになってもおかしくないくらいにボッコボコにされました。
さらにこの試合を最後に町野はブンデス2部に移籍してしまい唯一個人で争える選手までもが移籍。
幸い17位柏とは勝ち点1差、16位横浜FCとは2差とほぼ変わらない状況で柏も良くないのが朗報だが、負け方が負け方な分そろそろ監督も代えることも視野に入れていかないと本当に手遅れになりそうな雰囲気になってきました。
まとめ
その2で5試合をまとめました〜
名古屋とマリノスがしっかりと勝って優勝争いをする一方で残留争い組も勝てないで団子状態になってきました。
それでもその中で横浜FCがしぶとく勝ち点1を拾う試合を続けており、少しづつ降格圏から遠ざかってきている今節になりました。
次節は金曜日に神戸が新潟とのアウェイ戦があり、今節広島に快勝したアルビ相手に勝ちきれないようだとこのままズルズルと優勝争いから後退も現実味が帯びてきてしまいます。。。。
最後まで読んでくださりありがとうございました〜〜〜