日本2vs0チュニジア 中央の4人が揃っての安定感が半端ない

カナダに4-1の圧勝（記事はこちら）したこの試合の相手は韓国に0-4の大敗を喫したチュニジア（記事はこちら）。
タイプ的にはW杯で苦戦したコスタリカのようにしっかりと後ろにブロックを作って耐えてのカウンター1発で勝つ戦法が得意で、日本が昔から苦手としてきたタイプのチーム。

そんなチュニジア戦をざっくりと振り返ります。

注目はトップ下久保と旗手・古橋の共存

スタメンは↓
GK 鈴木彩艶
DF 板倉滉 DF 中山雄太 DF 冨安健洋 DF 菅原由勢
MF/FW 遠藤航（Cap.） MF/FW 伊東純也 MF/FW 古橋亨梧 MF/FW 守田英正
MF/FW 旗手怜央 MF/FW 久保建英

●久保がトップ下に入り伊東との共存ができるのか？
●純粋なサイドプレーヤーではない旗手が持ち味を発揮できるか？
●代表では最近不発気味の古橋は結果を出せるのか？

がポイントになる並びとなった。

守備は磐石

スタメンクラスの遠藤・守田・板倉・富安のセットとなった守備陣は、被シュートが終了間際の1本のみだったことからも分かるように磐石でした。
ペナルティエリアへの侵入を許したのも数えるくらいで、球際での強さと前に出て行った時のカバーリングといいワールドクラスでした。
この4人をベースにバックアップの底上げがここからアジアカップを通しての課題ですね。

その一方で引いてくる相手に対して少しうまくいかない部分もあった攻撃陣となりました。

中に旗手を入れたいので攻撃的SBが左に欲しい

相手のチュニジアが5バックでスペースをまず消して跳ね返すのを選択してきた中で、日本の前線には高さがないので地上戦を選択しました。
スペースが少ないのでまず古橋の最大の持ち味の裏抜けの良さが半減しました。
中央は厳しいのでサイドへの抜け出しで裏を突ければ良かったのですが、右の伊東のスペースは消したくない、久保が自由に動けるために「自分は中央で基準になった方がいいのでは？」という考えが透けて見えるように中央のレーンでのプレイに留まってしまいました。

左の旗手は中央に入ってきてキックで差を魅せるタイプで縦に仕掛けるタイプでもなく、LSBの中山も積極的に上がってはいましたが持ち味はそこではない選手。

チュニジアが伊東対策で左に寄って守備をしていたので、日本の左サイドの奥行きを誰が使うのかが少し曖昧になってしまいました。

ただ基本的にはしっかりと相手を動かせていましたし、後半には改善してきたのでこういった新しい組み合わせでの収穫と課題も出た良い親善試合でした。

一番の収穫は、
久保と伊東の共存は可能だということ

これで一気に戦術と人選の幅が広がりましたね！

まとめ

●守備がベースだがある程度攻撃的に出てきたカナダをカウンターを含めて4発粉砕した1戦目
●リスクを取らず引いて割り切ってくるチュニジア守備網を崩して完勝した2戦目

と守備的な相手を苦手な中でタイプの違う2カ国にしっかりと完勝できた10月シリーズも9月と続いて実りある試合になりました！

来月からアジア予選が始まり公式戦の日々が続きます。
格下との戦いが続く中でどうやって戦術をブラッシュアップしていけるかが課題になりますね。
選手採点もアップするので見てね♪