世界のリーグの特徴・立ち位置をざっくりと説明

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海外サッカー=ヨーロッパサッカーになりがちですが、世界のあらゆるところにサッカーリーグはあるので、世界のサッカーリーグについて自分なりにざっくりとですが説明してみます。
扱うリーグは
●韓国 Kリーグ
●中国リーグとオーストラリアリーグ
●中東のリーグ
●ブラジルリーグとアルゼンチンリーグ
●アメリカ MLS(メジャーリーグサッカー)
●メキシコリーグ

私がサッカーを見始めたのが1998年ごろからなので、そこら辺からの歴史になります。

目次

韓国 Kリーグ 代表の停滞の原因

ちょうど1週間前にU17のアジアカップの決勝がありまして日本が韓国に3-0で勝ちました(記事はこちら
近年日本が韓国を圧倒していて5連続で3-0で連勝中が話題になりまして、韓国では凋落が危惧されていますが、これからその差はもっと広がると思います。

Kリーグは1部が12チーム、2部が13チームで構成されて3部もあるが2部から3部への昇降格がありません。
のでそもそものリーグ規模は大きくなく平均年棒も低いです。
HYUNDAI傘下の2クラブなどは財政規模も大きくACLでも強いですが、リーグ自体のレベルは実はそれほど高くない。
さらに、大学卒の有力選手などは初任給の低さから直接Jリーグに来ることも多く、それが日本と韓国の近年のレベル差を広げる一因になっていると私は思います。
平均観客動員数も少なくJ2と同じくらいの動員力になっています。(それほど低い理由は後述の八百長問題がある。)

韓国サッカー史上の最高傑作の2人(パクチソンとソンフンミン)がKリーグを経由しないで成長していったことがKリーグの構造上の問題を示唆しているように感じます。補足:パクは京都サンガでプロ入りしそこからオランダへ移籍した。ソンはKリーグでプレイせずドイツでキャリアをスタートした

Jリーグはプロ野球と同じような企業主体にしないで市民クラブとして運営しているのに対してKリーグのクラブはプロ野球と同じように企業傘下のクラブなので、そこでのクラブ運営の対比を学ぶための視点でも楽しめるリーグと言える。

また近年で見過ごしていけない出来事として「2011年の八百長事件」がある
最終的に41人もの選手が永久追放処分となりKリーグのブランドイメージを著しく落とす出来事となった。

それでもACL(アジアチャンピオンズリーグ)において最強のライバルとして日本のクラブに立ちはだかるクラブなので、定期的に特にJリーグファンは関わっていくリーグと言える。

中国とオーストラリアリーグ

中国
チャイナマネー全盛期の頃は現役バリバリの有名外国人助っ人が猛威を振るいACLの舞台を席巻した。
特に広州恒大の強さは凄まじく、このチームに吹き飛ばされるJリーグの選手たちを見て「こりゃぁ反則級だわ」と思ったファンは多数いるはずである。

が、サッカーバブルは弾け2023年現在の中国リーグはスポンサー離れや経営破綻が相次ぎ、かつての急速な成長以上のスピードで一気に凋落している。
国がバックアップに入って大量の助っ人を獲得し代表強化のために多くの選手を帰化させるなど、多額のお金をかけてまでした強化の結果がこれだと考えると、サッカーの強化・普及は一朝一夕にはいかないという当たり前のことを再認識できる。


オーストラリア
ACLで同居したりするのだが正直印象が薄いというかあまり強くない、決勝トーナメントに進出できるチームが0or1なのがデフォルトになっている。ただアウェイの試合が全て遠征になるのでそこのハンデがでかい。というか改めてオーストラリアをアジアに入れるのは地理的にも無理だよなって改めて思う。季節も逆な遠い東南アジアの国でアウェイ戦とか選手とっては罰ゲームみたいに感じるだろうなって思う。

クラブ数も12と少ない上に国土が広いなか人口は南東に集中しているので実は全土でやっているわけではないのが実情・・・
代表選手の大部分もAリーグ所属しているので一定のレベルはあるのだが、スタメンFWはJリーグの2部にいたりと疑問符を持つようなことが起きている。。

中東のリーグ ACLの決勝とスター選手

カタールだとかサウジアラビアとかUAEとからへんのリーグ。
正直チーム名がややこしすぎてどこがどの国のクラブなのかよくわかっていない(アルアハリは同じ名前で4つくらい別々の国にある・・)

ACLの決勝は東地区と西地区の王者同士でやるので、その際に注目されてJリーグで活躍した選手や往年のスター選手はここにいたんだぁって再発見することが多い。Jリーグで海外選手が得点王になると大体中東のクラブが高額で買って移籍していくことが多い。
ちゃんとお金を払ってくれるから別に良いんだが、手当たり次第感をどうしても感じてしまう。

23シーズンのオフではサウジアラビアのクラブが世界中のスター選手に桁違いの額で移籍のオファーをしていて、移籍市場を壊しにきている。実際に多くのスター選手が移籍をしており、これからどうなるのかを注視する必要がある。

サッカーの内容自体は暑さの影響だからかとてもスローペース
代表での中東との試合であからさまに時間稼ぎをするのでイライラすることが多いのだが、半分は時間稼ぎだが半分は元々プレーテンポがゆっくりだということをリーグ戦を見て学んだ。

あと、代表チームは強いのにイランのクラブチームはACLでは本当に影が薄く対戦した記憶もないほどなのに、しっかりタレントもヨーロッパにもいたりして強いので、とても謎に感じる。

ブラジルとアルゼンチン

TOYOTAカップがあった頃は日本人にもお馴染みでサンパウロやコリンチャンス、ボカジュニオルズなどはヨーロッパと互角に渡り合えるほど強かった。
ただ、国の不況に伴う経営不振の影響で急速に力を落としてしまった印象。
ネイマールとヴィニシウスを最後にブラジルの有力クラブから欧州のビッククラブに巨額の移籍金で直接移籍もめっきりなくなってしまい、少しづつ世界におけるブラジル人サッカー選手の価値が減ってきているように感じる。
現にJリーグの助っ人もブラジル人が大多数だったのに北欧の選手が増えたりと段々と数を減らしている。

不況と協会の腐敗は今でも続いており、さらにブラジルは代表チームまで不振と悪いことが重なっているので、ここからサッカー大国がどう建て直すのかに注目していきたい。

アメリカ MLS エンターテイメントを重視したリーグ

メッシが移籍するなどスター選手が晩年に移籍するといえばここというリーグ
アメリカのエンタメ重視に則した運営で降格はないし、トーナメントで優勝チームが決まったりドラフト制度があったりと野球に近い構造となっている。

昔はアメリカ人選手のヨーロッパ移籍はあったが近年は減りほとんどのアメリカ人選手が自国でプレーしている。
メキシコ人の移民が多いのでメキシコ人スタープレーヤーや南米のプレーヤーも在籍しているので北中米のドリームリーグのようになっている。(ただ北中米CLでの成績はメキシコの方が圧倒的に上)

2026年に自国開催のW杯が控えているのでその熱は高くさらにスポーツエンターテイメントが充実しているので、とんでもないスタジアム施設を持っていたりするので、ポテンシャル的にもバカにできないリーグである。

野球やアメフトなどスポーツ娯楽が豊富で、そういった競合スポーツとどのように共存をするかを図っている点で、数少ない(というか唯一)Jリーグと課題を共有できるリーグなので、そういった点でも注目に値するリーグだと思う。

メキシコリーグ 本田圭佑がいた頃によく見た

本田圭祐がACミランを退団した後にパチューカでプレイしていた頃に見たリーグ。

メキシコ代表はW杯でもお馴染みなほど強く、代表選手の大部分は自国リーグに所属しているのでレベルはしっかりと高い
北中米クラブCLも毎年大体メキシコのクラブが優勝しているくらいこの地区のNo.1リーグとなっているし、観客動員数も多い。

1シーズンしか見ていませんが、サッカーとしてはスローなのと暑くて消耗が早いからか終盤はカウンター合戦になったり大雑把になることが多かった。戦術的に組織で戦うというよりは個人で戦うのをベースにそこにコンビネーションが絡んでくるくらいのサッカー。ただその分局面局面はJリーグより激しくバチバチに潰し合うのが特徴だと思う。

まとめ

よくJリーグに来ている外国人選手に「Jリーグの特徴はなんだと思いますか?」と聞いているインタビュー記事を読むと「テンポが早くてダイナミック」という回答がとても多く、普段ヨーロッパの試合を見ている私としては、プレミアはもっと早いしスペインも別に遅くないので、この回答にピンと来なかったのだが、
中東やメキシコの試合のスローペースを見て「こりゃJリーグは早いって言うわ」と初めて納得できました。

プレーの速さも速いんですけど、加えて選手交代の時の手際とかスローインの時にボールがボールボーイから渡される速さとかプレーの進行上のテンポも全体的に遅いんですよね。
選手がケガして医療スタッフが出てくる時もノロノロ歩いてくるし・・・

ので、毎回は見ないと思いますけど、なんかの機会があって見れる時に普段見ない国のリーグを見ると意外な発見があって面白いと思います!

最後まで読んでくださりありがとうございました〜〜
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