U23 アジア杯 3戦 vs 韓国 してやられた敗戦。ここしかピンチなかった・・・

初戦は中国相手に数的不利でありながら1-0で勝ち（記事はこちら、選手採点はこちら）
2戦はUAE相手に内容ともに完勝したした日本（記事はこちら、選手採点はこちら）

3戦目の相手はともに決勝T進出を決めている韓国。
本来なら消化試合なのだが、

2位通過→カタール
1位通過→インドネシア

とオリンピック行きを左右する対戦相手の違いがあり絶対に勝たなくてはいけない試合となった。

勝ち点・得失点・総得点で並ぶ両国が引き分けると、試験的導入の今大会のレギュレーションで延長からのPK戦という消耗戦があり得る。

PK戦までもつれて負けてカタールと試合が実は一番辛いという、なんとも心持が難しい1戦をざっくりと振り返ります。

手探りの両チーム

日本のスタメンはGKを含めて、ほぼほぼ全とっかえのターンオーバー。
継続起用の藤尾もポジションは異なる右WG起用。
GKに加えて、体調不良で出遅れた半田も先発起用された。

対する韓国もCBが戦線離脱と累積警告での欠場で、ボランチの選手がCBを務めるターンオーバーに近い状態で、スタメンのメンバーからもこの試合の捉えどころの難しさを表すメンバーとなった。

試合はTHE 日韓戦を表すように
ポゼッションの日本と
カウンターを伺う韓国という

両チームのスタイルを表す展開となった。

しかし、お互い無理をすることはできず、日本もリスクをかけられないし、韓国も必要最低限の人数でのカウンターに留まり、どっちかと言えばボールを握る日本のペースで試合は進んでいった。

こういう試合を左右するのはセットプレイ

ポゼッションしながらも無理はしないので、押し込みきれない日本。
基本的には劣勢だが、タイミングを見て無理をする韓国。

ということで、セットプレイでのチャンスはイーブンだった両チーム。

お互いの意図が透けて見える試合展開で唯一、無理できる局面のセットプレイで、試合は決まってしまいました。

この試合2度目のGK野澤のCKの飛び出しミスで失点。
直接的には絡まずミスと言い切れないが、出たけど触れなかったのは２回目。
ちょっと厳しい評価になってしまいます。

失点した日本がここから無理をするにはギアの上げ方からも厳しくそのまま0-1の敗戦となりました。

次戦は地獄のカタール戦。

この敗戦の結果次戦は、開催国カタールとの地獄の一戦になりました。

ホームで、普通に強いカタール戦です。
五輪を逃す可能性を覚悟しなければいけない試合となってしまいました。

CBを含めたディフェンスラインに明らかに不備があった韓国だったので、ツケ込めたが人選的にもメンタル的にも少し消極的に感じしまう結果になってしまいました。

全体的にCB不足で消極的にならざるを得なかった韓国に対し、主導権と選択権を得た日本のプライオリティがはっきりしないまま負けてしまった、ある意味日本らしい負け方の試合といえます。

日本は状況がはっきりしていて腹を括れる状況だと強いが、
状況に促して対応とメンタルを変えるべき展開で弱い印象があります。

今回はその典型の試合前と試合中の状況でした。

それは、裏返すとチームの方向性を示せない監督の問題でもありますが・・・

選手採点もしますので、見てください！