23シーズン年間査定 柏レイソル編_守備陣の崩壊を1人で直した犬飼の補強が特大効果

23シーズンは序盤から降格争いにどっぷり浸かり、細谷とサビオというリーグ屈指の攻撃ユニットを持て余した柏レイソル。
最終的に17位でフィニッシュしギリギリの残留となった23シーズンの戦いぶりをざっくりとまとめます。

GKの不振からの崩壊と監督交代

シーズン前の練習試合から守護神としてオリンピック代表の佐々木を大抜擢して始まった新シーズン。
しかし、佐々木はこの抜擢に応えられずちばぎんカップから失点に直結するミスを連発してしまい、ここからネルシーニョ監督解任までの序盤の大ブレーキが始まってしまいました。

そこからGKは試合ごとに代わり最適解を探す日々が続き、7節で松本で固定できたがそのまま安定したとはいえず、CBの立田も不安定と自慢の攻撃を活かす以前に守備から崩壊してしまった序盤・中盤戦だった。

●守備が安定しないから守備の枚数を増やす→
前線がサビオと細谷だけになり攻撃に厚みがない
●前線にもう1枚加えて攻撃の枚数を増やす→
ボールが取れずサビオが帰陣しなくてはいけなくなる

監督が井原監督に代わっても基本的には上記の２つの間を行ったり来たりして、途中フロートを目掛けたロングボールサッカーで少し盛り返すも続かず降格も現実味を帯びてきた状態で夏前を迎えました。

全てを好転化させた犬飼のラインコントロール

●序盤は守備を立て直そうとカウンター気味
●監督変更後はポゼッションに寄るもボールが奪い返せない

この2つの中で行ったり来たりしてフォーメーションと人選の試行錯誤が続く中で、加入した犬飼の存在が全て好転させたと言って良いほど柏にとって大きな補強になりました。

犬飼によるラインコントロールによって→
●前に出てボールを奪えて、攻撃の起点が前方に作れる→
●結果キーマンの2人が前に残れるようになる→
●押し込まれた時でも細かくラインを上下してサンドバック状態から終盤に失点が減った
（それでも何度かあったが）

犬飼以前は攻守が分断しがちだったが、犬飼加入後は攻守が連動できてその部分を補強できる山田を細谷のパートナーで使用できたことも大きかったです。

そこからの終盤は順調に勝ち点を重ねて17位でフィニッシュし、
川崎に惜敗したが天皇杯決勝では主導権を握るなど、来季に希望を持たせる内容でシーズンを終えました。

来季への課題・展望

とにかく細谷とサビオの去就です。
特にオリンピック代表のエースでもある細谷は、代表活動での過密日程もありますし夏には海外移籍必至の状況になると思います。
個人的な予想では古橋がステップアップして抜けた後釜にタイプも似ている細谷がセルティックに移籍するのではと思っています。

サビオの去就も気になりますが細谷はタレントとしての器としても、Jリーグで留まっているレベルではないので、今シーズンは残留争いでそれどころではなかったですが、細谷が移籍することを前提にちゃんと準備をしていかないといけないと思います。

まとめ

GKの崩壊からの不調で一時期は降格も現実味を帯びたが、犬飼の加入から息を吹き返し終盤は強さを見せて、来季への希望を感じた柏レイソルの23シーズンでした。

また来年もJリーグを追っていきます！

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