序盤は強さを見せて余裕の残留をちらつかせながらの失速から、町野の移籍で例年通りの残留争いを繰り広げるも、最後は残留争いの経験値をフルに活かした15位フィニッシュ。
ある意味らしさを遺憾無く発揮した今シーズンの湘南ベルマーレをざっくりと振り返ります!
順調だった序盤からの失速
日本代表の町野と今季ブレイクした大橋の高くて走れる2トップがハマり、シーズン序盤は得点力と結果もついてきて中位に安定していた。
が、徐々に守備から崩壊が始まりいつもの降格圏付近での位置どりになってしまった頃にエースの町野がドイツに移籍と、流れが良くないシーズン全体の湘南でした。
3CBが押し込まれての攻守の分断
並びにすると3-4-2-2というアンバランスな尖ったフォーメーションの湘南。
チーム全体で前へ押し出せると前線の2-2の4枚が中央を固められる分、分厚い攻めができる一方で、前の4枚と後ろの6枚で分離してしまう危険性を秘めた戦術でした。
特にシーズン中盤のきつい時期は、3CBが競り合いで後手に回ることが多く、そのサポートに両WGとアンカーが下がって対応しなくてはいけなくなることが多かった。
結果、
●守備で振り回される後ろ6枚
●前線でボールを待ち続ける4枚
で分離してしまうことが多かった。
相手チームは中央を厚くすれば、湘南のボール回しが外回りになるので、そこを狙ってカウンターでもチャンスを作れるし、困ったら前線のFWの競り合いで活路を作れば良い展開になってしまいがちでした。
ミンテの強さが押し上げを可能に
相手のロングボールでの競り合いでジリジリ下げられてしまう問題を解決してくれたのが、夏に補強したキムミンテ。
MVP級の活躍を見せたGKのソンボムグンとともに、足りなかった強さを加えた韓国人DFの活躍によって、生まれ変わった湘南。
CBが跳ね返せることにより、WGが前へ出られるようになり分断されていた攻守が繋がり、良く走りスペースに人が流れていくサッカーを見せられた後半戦は、大橋という得点源の存在もあり、最終的には15位というポジションでフィニッシュできました。
柏(こちら)と横浜FC(こちら)の記事でも触れたが、降格枠1の中で三つ巴の戦いとなった今シーズンで、夏の補強での差が最終的な残留と降格の差になったシーズンだった。
来季に向けての展望とまとめ
まずは大橋の慰留が成功できるか・・・
来季は三枠に増える降格枠で、再度得点源探しから始めるのは序盤の失速に繋がりかねないので、ここが一番のポイントになります。
また、石原に移籍の噂があるなど、引き抜きが多そうなシーズンオフなので、そこを見てみないと補強も進まないいつも通りと言えばいつも通りのシーズンオフになりそうな気配です。
ただ、今シーズンは町野が抜けて一度作り直している分、また作り直すの感が強いように感じます(^◇^;)
また来年もJリーグを追っていきます!
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